先週「ストレートシャンクドリル」の投稿で、弊社はハイスのドリルばかりで、あまり超硬のドリルは持っていないことを書きましたが、今週、事情により焼入れ後の製品にドリルで穴をあける必要にせまられ、超硬ドリルを購入することになってしまいました。
工具屋さんに「HRC40~45でもあけられるΦ14ドリル1本ください~。」って抽象的な内容で注文したところ、持ってきていただいたのが、こちらのドリルです。
不二越(NACHI)のAquaREVO AQRVDR1400です。ハイスと比べると重いです。値段は、ハイスの4倍くらいです・・・。
焼入れ後に旋盤で外径や内径を仕上げることは、しばしばありますが、ドリルは経験があまりありません。ですが、硬度もそれほどでもなく、ドリルの先端の中心部に負荷はかからない形状だったので、まあやれるでしょう?という感じで、ベトナム人にやってもらうことにしました。
ベトナム人が「スピードハ、ドレクライ、デッカ?」って聞くので、「チョット、オソク」といい加減なアドバイスをしましたが、無事加工も終わって出荷しました。
あとから、加工条件について、ベトナム人に聞きました。
私「カイテンスウ ハ?」
ベトナム人「ナンデッカ?」
手をグルグルしながら私「S(回転数)ダヨ、S」
ベトナム人「オー!スピードデッカ。1000デス。デモF(送り)ハ、0.05デス」
私「ヘー。モンダイ ナカッタ?」
ベトナム人「ダイジョウブ デス」
「デモ」ってどういうことだ?と思いながら、この投稿を書くために、不二越のホームページを見てみると、基準切削条件が載っていて、ドリルサイズがズバリのものはなかったのですが、回転数はちょっと早いかな?送りはちょっと遅いかな?といった感じでした。
でも、まあ、無事に終わってよかったです。