2018年11月に導入したDMG森精機のNLX2500/700はチャックに北川鉄工所のQB310を採用しています。詳しい使い方はまた機会がありましたら説明しようかと思っていますが、これまでのセレーションを合わせてボルトで締めるタイプのチャックと比較して爪の着脱がかなり早くなります。
当然、他のNC旋盤で使っていた爪をNLX2500/700では使えないため、機械の導入と一緒に生爪も70Set購入しまして、ちょっとずつ成型しています。こちらが生爪成型前の写真です。
何も見えませんが、こちらが加工中の写真です。断続加工になるので、加工条件は上げられません。
できあがりがこちらです。写真はΦ55のサイズのワークを掴むのに使います。深さ5mmで段差をつけていますので、フランジ等ツバ部分を掴むのに便利です。
弊社は単品・少量多品種の加工品のみ取り扱っており、リピート品も少ないため、Φ4~Φ300までのあらゆるサイズのワークを掴めるようにする必要があり、爪の種類も自然と増えます。しかも、今回採用したQB310は、交換は早いですが、セレーションが無いので、多少ワークのサイズがズレていても、セレーションずらして掴んじゃう!ってことはできません。なので、これまでよりも爪がたくさん必要になりそうです。
購入して約4か月、ようやくΦ100まではどんなワークでも掴めるくらいに爪も増えてきましたが、径が大きくなると加工時間も長くなりますし、Φ200以上になると、ご依頼いただく仕事も少ないため、成型がめんどくさくなるという問題が発生します。ですが、いざという時に作っていないと納期に間に合わなくなったりするので、ちょっとずつ、頑張ろうと思います。